教育学

教えるということ。

看護学校の教育学講義資料の一部です。

この授業では「教える」とは何か?を考えてもらおうと思いました。

まず、学校の授業の様子をイメージしてもらいました。

そして次の6つの場面で、どれが「教える」という場面かを考えてもらいました。

現職のメンバーの皆さんは、いかがでしょうか?

<授業場面1>学校での一般的な、教師と子どものやりとりです。

<授業場面2>これも、子どもの発言に対して、教師は再考を促す指示で、小学校では見られる場面だと思います。

<授業場面3>これは?よくある場面ですか?

<授業場面4>「教えます。」と宣言しています。これは教えたのでしょうか?

<授業場面5>外国語活動の授業イメージです。

<授業場面6>外国語活動の授業イメージです。

いかがだったでしょうか?

学生の考えは次のようになりました。

  授業場面1 3/38     授業場面2 30/38    授業場面3  2/38

  授業場面4 30/38    授業場面5 0/38     授業場面6 34/38

大変興味深い結果でした。高校までの授業イメージで、教えるとは、このようなイメージであることが分かります。特に、授業場面3は、教えたことにはならないと考えています。怒りながら正答を言っても、教えたことにならないと考えているというのは面白いなあと思いました。

 この後、授業設計段階では、グループで話し合いをさせる予定だったのですが、コロナ禍でグループ活動が制限されていたたためやめて、全体に意見を求めました。しかし、盛り上がらず終わりました。

その後、

「教える」とは何か、自分なりに説明(定義)してみよう。

さらに、その特性についても考えて見よう

と問い、ワークシートに記述してもらいました。

その代表的なものは次のようなものです。一番上の意見に似たものが多かったです。

教える
自分がもっている知識、技術を相手に伝え理解させること
答えを教えるだけでなく、問題を解決するための方法や手段を教えたり、解決までの過程を考えてもらうこと
気づき(発見、新たな視点など)を与えること
分からないことを明白にすること

やはり、「教」という字の語源の影響力はすごいものです。(詳しくは教育学1をご覧ください)

ちなみに私自身は、次のように考えています。

いかがでしょうか。

次は、「学ぶ」ことについて考えて見たいと思います。